大学生の薬物事件から考える

大学職員の日常
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こんにちは。ここあです。

近年、大学生の薬物使用による検挙者数が急増しています。
某有名私立大学における大麻使用問題が世間を騒がせておりましたが、最近では関東圏だけでなく地方の私立大学においても大麻取締法違反の疑いで逮捕者が出ています。実態としては、これらは氷山の一角であり、私たちの周りにも薬物使用の学生が潜んでいるのかもしれませんね。

大学生が薬物に関与することは深刻な問題であり、薬物乱用により学業成績の低下や社会的・法的な問題など、健康を害するだけではなく将来に影響を与える恐れがあるため、大学としても対応策が求められています。

ここあ
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身近な学生が薬物利用者なんてことも、、

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大学生が薬物に手を染める理由は多岐にわたります。以下に、その主な理由をいくつか挙げてみます。

純粋な好奇心

学生は新しい経験を求め、自分自身や社会との関わりを模索する時期にあり、この探求心が薬物を試す動機となることがあります。身近な人が既に薬物に手を染めていた場合、良し悪しに関係なく一種の好奇心により薬物の道に進んでいく事例も多くあります。

社交的な要因

社交的な要因も大きな影響を与えます。大学では異なるバックグラウンドを持つ学生たちが集まり、友情やコミュニティを形成します。この過程で、薬物使用が社交的な行動や関係の構築に結びつくことがあります。特定のグループやサブカルチャーでは、薬物が一種のコミュニケーションツールとなることもあるでしょう。

ストレスと圧力

大学生活は多くの場合、学業や社会的な期待、進路の不確かさなどから生じるストレスや圧力がかかりやすい状況です。薬物が一時的な逃避手段と見なされ、ストレス軽減のために使用されることがあります。また、自身の感情と上手く付き合うことができていない学生の場合、薬物が一時的な安らぎや解放をもたらすと感じられ、これが薬物使用の動機となることがあります。

薬物から大学生を守るため、大学にできることを考えてみます。

啓発キャンペーンや広報活動

定期的な啓発キャンペーンや広報活動を通じて、学生に対して薬物乱用の危険性やリスクを提示する必要があります。ポスター掲示やビラの配布、休み時間の館内放送など、職員が中心になってできることも数多くあります。
特に摘発事例の多くが、部活やサークル等の人間関係等が背景にあることが多いため、課外活動団体向けの講習会なども重要といえるでしょう。

相談サービスの提供

大学が相談サービスを提供し、専門的な支援を提供することも重要な支援の一つです。カウンセラーや相談員、専門の教員が、学生が安心して話せる環境を提供し、適切な指導を行うことにより、学生も客観的に薬物と対峙できるかもしれません。その他、匿名で相談できる仕組みを提供することも重要です。匿名性が保たれることで、学生は安心して問題を共有し、適切なサポートを得られるようになります。

協力関係の構築

大学が積極的に地元の保健機関や精神保健専門家、中毒専門家などと連携し、必要な場合には迅速に専門的なサポートを受けられるようにすることが重要です。場合によっては、該当学生の家族との協力も重要です。大学職員は、学生の家族と連携し、サポートを提供する際に家族を巻き込むことで、学生がより包括的なサポートを受けられるようにする必要があります。

規程の整備

薬物乱用に対する厳格な処罰を定めた規程を整備し、それに違反した場合の明確な制裁をあらかじめ周知しておくことが必要です。これは学生にとって、薬物の使用が許容されていないことを理解させ、一定の規範を維持する手段となります。

本日は、大学生の大麻による検挙者数が急増していることを受けて、大学生と薬物について考えてみました。
大学生活が新たな環境や期待、そして未知の未来への不安に満ちており、学業の厳しさや進路に対する不確実性、社会的な期待などが集まり、これらのプレッシャーに打ち勝とうとする中で、大学生にとって薬物が一時的な逃避手段として魅力的に映ることがあります。
私たち大学職員にできることは数少ないかもしれませんが、学生の薬物乱用防止に対するきっかけを提供し続けていくことの重要性を忘れてはいけません。

以上、お読みいただきありがとうございました!

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